2008-01-01から1年間の記事一覧

『銀色 完全版』に関する雑感

今は亡き……と思ったらいつのまにか復活していたねこねこソフトの出世作『銀色』をクリアしました。どんな願いも叶える魔法のアイテム「銀糸」を巡る悲喜劇を描いたこの作品。非常に読み応えがあり、シナリオの構造もよく練られていて、ついでにCIRCUS『水夏…

『しゅごキャラ!』第40話「りま!こころのアンロック!」に関する雑感

しゅごキャラ! アミュレットBOX2 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2008/08/20メディア: DVD クリック: 62回この商品を含むブログ (42件) を見る以前取り上げた第32話は素晴らしい内容でしたが、同じく真城りまが主役の今回もかなりの出来でし…

網野善彦と『もののけ姫』の話

今日は何かと網野善彦と縁のある日でした。まずは宮本常一(みやもと・つねいち)『忘れられた日本人』のサブテキストとして読んだこちらの本から。『忘れられた日本人』を読む (岩波セミナーブックス)作者: 網野善彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/12…

『ストライクウィッチーズ』第2話について

先ほど第2話を見たのですが、芳佳の発進シーン(変な表現だな)って、『トップをねらえ!』のガンバスター発進シーンに似ていませんか?艦長が諦めそうになったところで、主人公が甲板の下から颯爽と登場。意味もなく煙がモクモク。それと両腕を組んでさえい…

『君が望む永遠』に関する雑感

最近の新番組では『夏目友人帳』が良作の雰囲気を出しているのですが、シリーズ構成の金巻兼一氏つながりで、久々にこんなの見ました。君が望む永遠 第7巻 [DVD]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2004/08/25メディア: DVD クリック: 2回この商…

明日は午前4時からお出かけ、明後日は二日酔いの頭を抱えて(ほぼ確実な予定)講演会を聞きに行くことになっているので、少し早いですがもうひとつのブログを更新。今回のテーマは「戦争と新聞」です。そろそろ夏だし、第二次大戦の話でもしようかな、と思っ…

『おねがい☆ツインズ』に関する雑感

物語の主人公は3人の少年少女たち。3人はそれぞれ身寄りがなく、出生の秘密をさぐる手がかりとして、双子と生家らしき家の写った同じ写真を持っていました。ある日流れていたテレビのニュースをきっかけに、3人はそれぞれの思いを胸に秘め、その家へと集まり…

杉井光『神様のメモ帳』

カバー裏の「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ」という、ナウなヤングにバカウケな文句を見た瞬間、さてはイロモノかと思いましたが、しっかりした小説でした。鬱だ鬱だという前評判に反して、意外なほど読後感が良かったのも好印象。まあ、僕はエロゲ脳の…

どもども。前回の更新から少し間が空いてしまいました。今期のアニメに関しては来週から記事を書きます。今週は最近見た旧作の話と、もうひとつのブログの更新。今回のテーマは……特にないです。 http://d.hatena.ne.jp/tukinoha2/20080707 単なる読書感想文…

『Manie-Manie 迷宮物語』

みんなが新番組の話題で盛り上がっている時期に、空気を読まず旧作の話。今回は『ハイランダー』の公開を週末に控えた川尻善昭監督の短編「走る男」が収録されたオムニバス映画『迷宮物語』についてです。僕はつい最近までOVAだと思っていました。迷宮物語 […

ものすごい極論かもですが

一般的な「日本の」オタクがアニメのDVDを買う理由は、半分が「制作会社の人ありがとう!」という喜捨の精神で、残りが画質と特典と所有欲ではないかと思っています。現在のように動画配信サイトがいくつもある状況では、特に。 ファンサブ問題にしろP2Pの話…

『御先祖様万々歳!』に関する雑感

今月の『アニメーションノート』で特集が組まれていますが、今年の夏は押井守『スカイ・クロラ』や川尻善昭『ハイランダー』などベテラン監督の作品が多数公開されることになっているので(『ハイランダー』なんて今週末ですよ)、予習を兼ねて未視聴の有名作…

もうひとつのブログを更新しました。一応、自分ではこちらのブログがメインだと思っているのですが、書きやすいのは圧倒的にあっちなんですよね。資料さえあれば「それなり」に書ける。ちなみに今回のテーマは「民本主義と普通選挙」です。また5人くらいしか…

TVA「ef - a tale of memories.」地上波U局にて再放送決定&電撃大王次号にて重大発表アリ!-MOON PHASE 雑記 2期は紘や蓮治の孫の世代が主役で、物語は蓮治の孫の麻生蓮太郎が千尋お婆ちゃんに連れられてニューヨークに行くところから始まるそうです。ドイ…

地平線上の月が大きく描かれる理由

『ef』の第11話で、千尋の背後の月が異常に大きく描かれているのを見て、思わず「月でかすぎ!」と叫んでしまったのですが、絵画表現としては非常に典型的なもので、地平線近くの月が天頂のそれよりも大きく見える現象(月の錯視)と無関係ではないようです。 …

明日はビール工場へ見学に行くので、帰ってくるころには酔っ払っていることを見越して、今のうちにもうひとつのブログを更新しました。今回のテーマは「バタイユと戦争」です。 http://d.hatena.ne.jp/tukinoha2/20080621 別段バタイユが好きというわけでも…

『ef - the latter tale.』論:補遺

前回の記事のコメント欄でも少しだけ書いたのですが、この作品、男性キャラクタでも基本的には声が当てられているのですが、それが主人公になると声が無くなるんですよね。 例えば第3章の主人公・麻生蓮冶には声が当てられていません。しかし第4章に入り、…

『星の海のアムリ』に関する雑感

『勇者王ガオガイガー』『ナースウィッチ小麦ちゃん』などで有名な米たにヨシトモ監督最新作。壮大な設定を全3巻のOVAに凝縮した超速展開と、全編3DCGで作成されたド派手な映像は非常に「新しい」。星の海のアムリ 1 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュ…

天はオタクの上にオタクを造らずオタクの下に一般人を造らずと言えり。 というわけで(どういうわけ?)、ぼちぼち更新を再開します。一度エロゲを始めると、なかなか日常のリズムが取り戻せなくなるから困ったものです。

エロゲという表現手段に対するひとつの答え:『ef - the latter tale.』について

ef - the latter tale.出版社/メーカー: minori発売日: 2008/05/30メディア: DVD購入: 7人 クリック: 157回この商品を含むブログ (45件) を見る5つの物語によって構成されたminoriの『ef - a fairy tale of the two.』。そのうちの第1・2章を収録した前編…

先週からずーっと『ef - the latter tale.』を読み進めています。雨宮優子の話に入ったので、あと2,3日で終わるでしょう。御影先生がシナリオを担当すると発表された3年以上前から期待していたのですが、その期待を全く裏切らない内容でとても幸せです。物語…

オトナアニメvol.8

オトナアニメVol.8(洋泉社MOOK)出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2008/05/29メディア: ムック購入: 7人 クリック: 65回この商品を含むブログ (17件) を見るヤマカン『true tears』のドラマ性の高さを大いに賞賛するの巻。 以前、掲示板で同作を褒めちぎりなが…

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2002/11/25メディア: DVD購入: 13人 クリック: 124回この商品を含むブログ (390件) を見るタイミングを逃して今まで見ていなかったのですが、…

表現の自由と図書館

『図書館戦争』を見ていると「図書館隊って、外国から見れば完全に反乱軍だろ!政府もうちょっと頑張れ」と言いたくなるのですが、せっかくなので、表現の自由を守る上で図書館が果たすべき役割について理論的に考えてみたいと思います。図書館戦争 第一巻 […

『ef - the latter tale.』を買ってきました。ゲーマーズで特典を貰い忘れたことに先ほど気づいて、失神しそう。それはともかく、週末は全力で二次元世界に引きこもる予定なので、普段よりちょっと早いですがもうひとつのブログを更新。今回のテーマは「学校…

野菜ジュース脳

無意識のうちに、牛乳をよく振ってから飲んでいた。フルーツ(笑)。

『BITTERSWEET FOOLS』に関する雑感

BITTERSWEET FOOLS出版社/メーカー: minori発売日: 2005/12/28メディア: CD-ROM購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (8件) を見るエロゲ業界における永遠の中二病集団「minori」の処女作(処女崇拝的な意味で)……もとい、今週末に発売を控えた『ef -…

法と無責任

生活保護の申請をした女性(44)への職員のセクハラ行為をめぐる訴訟で敗訴し、110万円の損害賠償を支払った大阪府羽曳野市が、訴訟費用を除いて女性の手元に残った約24万円を「収入」とみなして生活保護費から差し引いていたことがわかった。専門家…

杉井光『さよならピアノソナタ』

音楽の力はなんて偉大なんだろう、と思う。あんなに離れていたのに、楽譜通りに弾くだけで、すぐそばにいるように錯覚できてしまった。なんてすごい力だろう。消えてしまえ。 さよならピアノソナタ (電撃文庫)作者: 杉井光,植田亮出版社/メーカー: メディア…

アニメ『しゅごキャラ!』が面白い!〜漫画的表現と意思の伝達について〜

「笑いは好き。ギャグも。でも、上手く笑わせられない自分は嫌い」 先日放送された第32話「ひとりぼっちのクイーン!」が最高に面白かったのと、DVD−BOXが欲しいので(冗談)、今回は久々に『しゅごキャラ!』の話。 参考:http://d.hatena.ne.jp/kurikuri-boy…