2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

山尾三省『回帰する月々の記』―生きることと書くこと

この四年半の間に、僕としてはこれまでの自分の人生の最深の出来事と呼ばざるを得ぬ、妻の死に会った。……けれども僕としては、月々に記す約六枚の原稿用紙のうちに、その月その月の出来事や気持ちを、死の側ではなく生の側に向けてある限りの気力を振りしぼ…

『CHAOS;HEAD』

カオスヘッド 1 通常版 [DVD]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2009/03/04メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る本放送時には完全にノーチェックだったのですが、今頃になってはまってしまい、結局二日で全話を視聴しました…

杉井光『さよならピアノソナタ2』

さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)作者: 杉井光,植田亮出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2008/03/10メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 467回この商品を含むブログ (124件) を見る第1巻を読んだのが1年半前で、その間に長編4冊と短編1冊が…

twitterを始めて以来、更新頻度が落ちているこのブログですが、最近はネットで文章を書くこと自体から遠ざかり気味です。たぶん、ネット以外で文章を書く機会が増える一方なので、そちらで満足してしまうのでしょうね。 それでも暇を見つけては、というか現…

カール・シュミット『政治神学』

アニメやゲームの話を期待している方はゴメンナサイ。次くらいにはアニメの話を書きます。 それはともかく、今日はシュミットの『政治神学』を読んでいました。実のところ、シュミットに対するこれまでの自分の理解は大きく間違っていたと言わざるを得ないと…

カール・シュミット『政治的なものの概念』

最近はゼミに出たり『政治的なものの概念』を読んだりしていた。相手の存在を否定するところから政治が生まれるって、ちょっと勘弁してくれと思う。でもシュミットがとびきり頭良いのも確かで、英米の社会多元主義は個人の自由と団体の自由をごっちゃにして…

社会/国家/代表制

・09/11/10 今日は何度も「デウス・エクス・マキナ」という言葉を思い出した。現代人にとっては馬鹿馬鹿しく見えることでも、当事者にとっては、人間の力では解決不可能で、神の力を借りるしかない、と思うようなことがある。我々は神を持ち出すことの安易さ…

『とある科学の超電磁砲』についての雑感

[Blu-ray]" title="とある科学の超電磁砲 第1巻 [Blu-ray]">とある科学の超電磁砲 第1巻 [Blu-ray]出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル発売日: 2010/01/29メディア: Blu-ray購入: 4人 クリック: 231回この商品を含むブログ (116件) を見る端的に言っ…