2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ひとひら』−近年まれに見るほど「正しい」アニメ

「部の存続のためにも、あなた達にはなんとしても、それまでに役者として育ってもらいます」 「や、役者!?」 「ええ」 「む、無理です!私裏方を……」 「裏方?」「5人しかいないんだから、それはみんなの仕事よ」 「そんな……」 運命のいたずらで演劇研究会…

『桃華月憚』というデコレーションの魔法

「以前、どこかで会ったことありますか?」 「さあ……」 「ありますよね?」 「さあって言っただろ。おかしいのかお前」 「私、決めてました!もう一度会えたら……もう一度会えたら、絶対に躊躇わないって」 「何を?」 「愛を、成就させることを」 『ヤミと帽…

アニメ感想の難しさ

テレビアニメの感想の難しさは、「毎週書いているとどんどん書くことがなくなってきて中身が薄くなる」だと思う。近いのは週刊漫画の感想だろう。漫画の単行本でもたくさん出ていると感想が小出しになる。テレビドラマも近いか。小説や映画なら作品はまとま…

夢見る図書館

キャンパスの中を歩いていた。この時期はどこの大学も一年生で溢れかえっているのだけれど、彼らを見ると現実を直視したような気分になって、かえって気分が落ち込んでしまう。 彼らは毎日規則正しく講義を受ける。結構なことだ。5月になり、6月になるころに…

GoogleとCiNiiが連携

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/04/09/15359.html 「CiNii」をずっと「しーにー」だと思っていたやつがここにいますよ。正しくは「さいにー」。もう何年も使っているのにね。 で、肝心の新しいサービスですが、悪くないです。でも普通に…

らき☆すた

京都では今夜から。とりあえずYouTubeでOPだけ鑑賞してみました。 作詞が畑亜貴さんということで、この人がはっちゃけると何故か映像もつられるようにはっちゃけるんですよね。考えようによっては実に恐ろしい作詞家だと思います。それはともかく、誰か字幕…

時間のねじれ

河原で小麦粉をかけ合い、白髪のような頭になりながら考える。年を取るほど馬鹿になったり、だんだん子どものようになったりするのも悪くはないな、と。違いといえば、粉まみれになった服を親が洗うか、自分で洗うかくらい。 「君は子どもか、それとも大人か…

『バルカン超特急』−「ヒッチコック・タッチ」の精髄

列車の中で親しくなった老婦人が突然いなくなった。他の乗客たちはみんな何故か「初めからそんな女性はいなかった」と口を揃えて言うのだけれど……。 恥ずかしながらヒッチコック監督作品を見るのは初めてです。「ヒッチコックはサスペンスの巨匠です」「何当…

『おジャ魔女どれみ』を見て「子ども向け」ってなんだろうと考える

忙しい忙しいと言いつつ、今日からKBS京都で再放送が始まった『おジャ魔女どれみ』はしっかり早起きして見ているtukinohaです。おはようこんにちはこんばんは。おジャ魔女どれみ(1) [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2000/10/21メディア: DVD購入: 1…

業務(?)連絡

PVが20万を突破した嬉しさのあまりパソコンの前で紅茶を飲みながら、こうして日記を書いています。ようするにいつもと同じ、ということ。なお、もうしばらく忙しい日々が続きそうなので、更新は縮小気味になるかと思います。

『苺ましまろ』の日常と時間

「女子短大生と4人の小学生の日常を描いたゆるーいコメディ」 『苺ましまろ』は大体こんな風にして紹介されているようです。しかしその実態は、日常を装ったファンタジィ。あと「ゆるーい」って何だ超テンション高いじゃないかこの人たち。え、え、え、どう…

業務(?)連絡

ノータイムで訪れる締め切り地獄のため、現在は縮小更新中です。でもアニメは見る。 あと「締め切り地獄」って、鬼に捕まえられてメキメキっ!と雑巾みたいに絞られる、そんな連想をしてしまうのでちょっと怖いぞ。八大地獄の近くにありそう。

スーパーリリカル大戦

『魔砲少女(あ、まちがえた)リリカルなのは』がシリーズを重ねるごとに『スーパーロボット大戦』化している気が。今期は近接攻撃キャラが加わってゲームバランスが良くなったのではないでしょうか、と早くもメタメタな話を……

括弧書きのレトリック

「(前略)〜であるために、私は桜の木の下でランダバを踊ったわけである(桜の木と言えば「桜の木の下には死体が埋まっている」という話をご存知の方も多いと思う。これは坂口安吾の『桜の森の満開の下』という作品が初出だと思われがちだが、実際には梶井基次…

『嘆きの天使』−無冠の女王が魅せる退廃の美

「タイトル買い」は作品の選び方としては割りとメジャなものではないでしょうか。作者にとってはどんな台詞よりも演出よりも頭を使う所でしょうから、やはり、作品の奥の深さ見えてくる。で、そのタイトルという一瞬の閃きを評価して今回選んだのが『嘆きの…

業務(?)連絡

なんと何と、今週の金曜(4/6)朝7時15分からKBS京都で『おジャ魔女どれみ』の再放送が始まります。もはや『どれみ』の時代が来たといっても過言ではありません。KBS京都の英断には心から拍手を送りたいと思います。 朝起きれない人も録画などという軟弱な手段…

『第三の男』−暗い名作

「イタリアはボルジア家30年の圧政の下にミケランジェロ、ダビンチやルネサンスを生んだ。スイスは500年の同胞愛と平和で何を生んだか。ハト時計だとさ」 舞台は第2次大戦後のウィーン。友人のハリーに招かれてウィーンへやって来た主人公は、到着してすぐハ…

『Venus Versus Virus』−物語の「内」と「外」

結末をほとんど視聴者の想像に任せる形で物語を終えた『Venus Versus Virus』ですが、ネットで見る限りでは否定的な意見が多いようです。でも、投げっぱなしエンドってそんなに悪いか?とも思うわけで。今回はその辺の問題を考えてみようと思います。簡単な…

趣味について

昨日は日付が変わるまでカラオケ。歌ってストレス発散、というわけではなく、目が覚めてから冷静に考えると、余計にストレスは溜まり体調も悪くなった。お金もかかる。 客観的に見れば良いことなどなにもない。ただ、これは趣味と呼べるもの全てに言えること…

『ひだまりスケッチ』の時間と日常

今回は『ひだまりスケッチ』というアニメを通して「日常」と「時間」の関係性、そして背景描写について考えてみたいと思います。簡単な作品紹介はこちら。ひだまりスケッチ 6 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2007/08/22メディア: DVD購入: 1人…