少女革命ウテナ

「暴れカンガルーだーっ!暴れカンガルーが出たぞーっ!」

ヒロイン(狭義の意味)の天上ウテナは、昔自分を助けてくれた王子さまに憧れるあまり、自分が男装の麗人になってしまった中学生。宝塚スターのように黄色い声援を浴びていたところ、偶然なのか運命なのか、エンゲージ(よくわかんない)すると「世界を革命する力」という、これまたよくわからない力が手に入る少女を奪い合うエンドレス決闘ゲームに巻き込まれてしまいました。
ウテナの運命やいかに!
……という時代がかった引き方をしつつ、こんなの見ましたと言ってみる。

少女革命ウテナ L’Apocalypse:1 [DVD]

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まだ途中なのでストーリィの感想は次回に回しますが、演出面についてだけ言及します。
wikipediaでも「宝塚と前衛舞台劇をミックスしたような不思議な演出が特徴」と述べられていますが、この作品は舞台劇の表面だけを真似した半端な作品とはランクが違います。
登場人物が階段を上るため、画面の端に消える。すると、時間差0秒で画面の反対側から現れます。この、無駄を徹底的に省いた演出と、画面を縁取る書割のような背景はまさに演劇の本質を突いています。極端から極端へ。説明不足のためわかりづらい反面、「伝えよう」という気持ちが素直に届きます。
この芝居がかった演出は、ただ「物語る」だけでなく、コミカルな部分でも効果を発揮しています。事前説明なしでギャグがぽんぽん飛んでくるテンションの高さがとても楽しい。
とにかくアニメとしては非常に新しい。僕は、新しいということを無条件で肯定したいと思います。新しいのは良いことだ!
あと、奥井雅美のOPも非常に秀逸です。作品内容と歌詞をリンクさせつつ、それとは無関係に素晴らしい曲となっていますので、是非聞いてみてください。
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