6.『すぴぱら』

http://www.nicovideo.jp/watch/sm12704760

minori制作のデモムービーだけど、新海誠監督作品ではない、という位置づけ。未発売で情報もなく、クオリティの高いムービーだけが公開されているというちょっと奇妙な作品です。
前回取り上げた『はるのあしおと』ではキャラクタが画面の左右に配置されたり(中央にはレンズフレア)、実写の画面効果を再現したりしていたように、ひとつの「風景」を切り取るような演出が基調となっていました。それに対して『すぴぱら』ではキャラクタが画面の中央を占め、キャラクタの魅力をアピール。ただしレンズフレアや空気のゆらぎといった実写の再現は相変わらず。このような一貫性は、もともとminori作品のムービーには新海氏以外のスタッフ(nbkz氏など)の考えが多分に反映されていることの証でしょう
冒頭、中盤、終わりにそれぞれ見せ場をつくるという教科書的な構成。(おそらく)ゆうろ氏による背景は目を引きます。ヒロインたちのダンスは、振り付けのパターンが少なく、くり返しているのがわかりやすいのが難点ですが、非常に可愛らしいです。