『テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION』−原作を知らない人にこそ勧めたいメディアミックス作品

ゲームキューブやPS2で発売されたゲーム『テイルズオブシンフォニア』。先日全4巻でOVAされたということで、遅くなりましたが第1巻を見ました。製作はユーフォーテーブル、シリーズ構成はお馴染みの金月龍之介氏。うわ、ユーフォーテーブルの新作が出ていたとは知らんかった!
結論から言うと、RPG原作のアニメとしては非常に出来が良いと思います。3年前にもシリーズ第1作である『テイルズオブファンタジア』がやはり全4巻でOVA化され、それがあまり良い出来ではなかっただけに、余計『シンフォニア』の上手さが引き立ちます。
参考:テイルズオブファンタジア - tukinohaの絶対ブログ領域

破滅を暗示する枯れた花と、それを見つめる少女・コレット。彼女は衰退した世界を救うため(田中ロミオみたいだな)、天使から「世界再生の旅」に旅立つよう告げられます。わずかな護衛と共に村を離れた彼女の後を追いかけようとするのが主人公のロイド。しかし、このロイドにも何か不思議な力があるようで……というのが第1巻のストーリィです。
とりあえず声を大にして言いたいのは「コレットの可愛さは異常」。


演出じたいはベタというかベタベタなんですけど、それを「これでもか」というくらいのハイクオリティでやられるのだから参りました。思わず「ストーリィなんて飾りですよ。偉い(以下略)」と言いたくなるくらい。あ、ストーリィも悪くなかったですよ。もちろん今後の展開次第ですが、今のところは無理のない構成になっていると思います。
ちなみに、この記事を書く前に色々な人の書いた感想を読んでみましたが、多かったのは「原作未プレイの方にはオススメできない」というもの。ただ、こういう意見を書く人はほぼ例外なく原作をプレイした人なのでそれほど信頼性はありません。ちなみに原作未プレイである僕の考えは正反対で「原作未プレイの方にこそオススメ出来る」というもの。説明的なセリフが少なく、アニメーションとして最適化されていると感じました。まあ、自分以外の誰かの立場に立って考えるというのは、口で言うほど簡単なことではありません。
もうひとつ面白かったのがバトルアクション。本当にRPGそのままなんですよね。

面白いことは面白いんですけど、やっぱりこの動きは無理があるな、と苦笑してしまいました。
総評として、第1話を見る限りでは非常に期待の持てる作品です。設定の奥深さ、ビジュアルによる効果、魅力的なキャラクタたちなど、現時点では大きな欠陥は見られません。ただ、残り3話でどこまでつめめられるのか?ということだけは不安なので、評価は保留ということで。
最後にEDを紹介。ユーフォーテーブル恒例のクレイアニメです。