主題歌で振り返るアニメ業界2006
2006年も残すところあとわずか。一足早く総括を終わらせて、コタツでみかんを食べながら年末の最終回ラッシュを楽しむことにしましょう。
とりあえず今年放送されたアニメのOP・ED映像の中で最も優れていると感じた10作品を集めました。そこから受けた印象を元に、今年のアニメ全般について書いてみたいと思います。
ちなみに、この記事はやや長いです。単純に主題歌だけ聴きたい方や、俺は高貴な身分なのでようつべなんて見てられねーという方向けにStage6の映像をまとめておいたので、こちらをご覧ください。
まずは『涼宮ハルヒの憂鬱』より、平野綾・茅原実里・後藤邑子『ハレ晴れユカイ』
http://www.youtube.com/watch?v=fIn5gwmGIM0&mode=related&search=
次は『ひぐらしのなく頃に』より島みやえい子『ひぐらしのなく頃に』
http://www.youtube.com/watch?v=45DQZ_Wak3M
- アーティスト: 島みやえい子
- 出版社/メーカー: フロンティアワークス
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (202件) を見る
関係ないですけど、ここまで作品とマッチしたOPというのも珍しいですね。かつての特撮作品のように主人公の名前を連呼するわけでもなく、ありふれた萌えアニメのようにヒロインに曲を歌わせるわけでもないのに、見事に作品内容を表現しています。こんなOPが増えてほしいですね。
3番目は『Fate/stay night』より、タイナカサチ『disillusion』
http://www.youtube.com/watch?v=Z9OhDZrAMEc
- アーティスト: タイナカサチ,芳賀敬太,川井憲次,山川恵津子
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: CD
- クリック: 99回
- この商品を含むブログ (130件) を見る
……あれ、たいしたことないですね。少なくとも、ライトノベル原作作品に比べれば普通です。何かと話題になることが多かっただけに(「夜明けな」のキャベツとか)、実数以上に多く感じたのかもしれません。あと、現在の4クール目にその半分以上が集中しているのも原因かな。
4番目は『BLACK LAGOON』より、MELL『Red fraction』
http://www.youtube.com/watch?v=Kom_HXWkRlw&mode=related&search=
- アーティスト: MELL,高瀬一矢,G.M.S.
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2006/06/14
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
高いお金をかけてアニメを作ろうとすると、やっぱりある程度の成功が見込める続編に手を出したくなるのでしょうか。また、アニメオリジナル作品だと確実に売れる内容・製作陣をそろえた結果、同じような作品ばかりになることも……。
この「ブラックラグーン」のOPもアニメらしくないといえばアニメらしくありません。作品内容が見る人を選ぶだけに、門戸だけは広くしておこうという意図が見られます。
折り返しは『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』より、eufonius『恋するココロ』
http://www.youtube.com/watch?v=y7zKT4BBGZI
TVアニメ「かしまし?ガール・ミーツ・ガール?」OP主題歌 恋するココロ
- アーティスト: eufonius,HAJIME KIKUCHI,riya
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
どんどん行きましょう。『おとぎ銃士赤ずきん』より、田村ゆかり『童話迷宮』
http://www.youtube.com/watch?v=gHnZaNuWt2U
- アーティスト: 田村ゆかり,畑亜貴,太田雅友,田中隼人,ふじのマナミ,tetsu-yeah
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2006/08/02
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (337件) を見る
ただ、それぞれのメディアにはそのメディアにしかない特色があるわけで、必要以上にメディアミックスを有難がるのもどうかな、と思います。
あと、田村ゆかりなど人気声優の出演作品数には余り変化がなかったのですが、作品数自体が増えているとしたら、相対的に人気が分散しているのかもしれません。
今度は『ギャラクシーエンジェる〜ん』より、ルーンエンジェル隊『宇宙で恋は☆るるんルーン』
http://www.youtube.com/watch?v=EATYWHnccE0
TVアニメ「ギャラクシーエンジェる?ん」OP主題歌 宇宙で恋は☆るるんルーン
- アーティスト: ルーンエンジェル隊,畑亜貴,安藤高弘
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (114件) を見る
ただ、ストーリーを忘れて演出だけを見る楽しみ方があっても良いはず。そう思わなければ「びんちょうタン」なんて見れたものでは(ry)
続けて『うたわれるもの』より、suara『夢想歌』
http://www.youtube.com/watch?v=Gq8uWLMaLg8
- アーティスト: Suara,須谷尚子,未海,豆田将
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: CD
- クリック: 21回
- この商品を含むブログ (133件) を見る
これは特に言うことがないですね。
あと少し。『kanon』より、彩菜『Last regrets』
http://www.youtube.com/watch?v=Dda7pUdFzj8&mode=related&search=
- アーティスト: ゲームミュージック
- 出版社/メーカー: Key Sounds Label
- 発売日: 2002/10/25
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 92回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
さて、圧倒的な技術力を見せ付ける京都アニメーション。で、僕なんて単純だから「京アニすげー」でおしまいなのですが、人によっては、技術を見せつけているだけでストーリーがおざなりだとも感じているみたい。
ただ、僕の考える最高に高度な作品とは、山場もオチもなくても面白いと感じられる作品のことなのです。そういう意味でKanonは非常に高度だと思います。理解されないかもしれませんが。
うーん。よく考えてみると、今年話題の中心にいたのは「ハルヒ」でも「Kanon」でも「ひぐらし」でもなく、京都アニメーション自体だった気が。作品より目立つとはけしからん会社だ。
最後は『ノエイン もうひとりの君へ』より、eufonius『idea』
http://www.youtube.com/watch?v=4efxEQqMBLY&mode=related&search=
総論:今年は「ハルヒ」に話題が集中した感がありますが、年間を通して良作が見られる年でした。先述したとおり、作品のスケールが小さくなった気もしますが……。
上に挙げた作品は殆どが原作付き。ただ、「ノエイン」のようなアニメオリジナルの良作も出ているわけで、決してアニメ業界の未来に悲観する必要はないと思います(視聴者としては。業界人は悲観した方が良いかも)。