2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

至高性sovereignty・主権severeignty・マルチチュード

バタイユは未完の著作『至高性』において、至高性の体験を現在におけるエネルギーの無限定な消費と定義し、ヨーロッパではフランス革命の辞典まで、王の至高性に同一化することで間接的に民衆も至高性を体験していたと述べる。ここでは至高性と主権が限りな…

ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』

アウシュヴィッツの残りのもの―アルシーヴと証人作者: ジョルジョ・アガンベン,上村忠男,広石正和出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2001/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (57件) を見るOutline:アウシュヴィッツにおける…

ジャン=リュック・ナンシー『無為の共同体』

無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考作者: ジャン=リュックナンシー,西谷修,安原伸一朗出版社/メーカー: 以文社発売日: 2001/06/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (29件) を見るOutline:バタイユ、ハイデガーの読み直し…

なんとなく最近某ゼミで報告した際のレジュメを編集して公開します(ほとんど勉強ノートですが)。 取り上げているのはフランスの現代思想家ジャン=リュック・ナンシーとイタリアの文芸評論家兼思想家のジョルジュ・アガンベン。共通点はドゥルーズの影響を強…

砂義出雲『寄生彼女サナ』

自己と異なる他者に異なるものを発見し、異なるがゆえにそれを讃える人類学者は、自己の集団から遠く離れ、他者の集団にも決して同化することができないような存在である。そして彼の観点や方法は、あくまで彼の出自を決定している西欧の体制と歴史に属する…

また1ヶ月も更新が止まってしまいました。その間、パソコンを買い替えたり、座談会したり、現代思想のお勉強したり、アニメをみたり、怒ったり笑ったり、いろいろあったけど私は今日も元気です(いい話だ)。 それはともかく、遅れながら『Rewrite』をコンプ…