『Myself;Yourself』−賽の河原でフラグを立てる
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
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ひとつ立てては父のため
ふたつ立てては母のため
「先生が、柚希先生があの時のキャラメルのお姉さんだったんだ……」
「大丈夫?」
「ごめん、立ちくらみ……」
樒程なる掌を合せ 郷里の兄弟我ためと あら痛はしや幼子は 泣々フラグを立てるなり
(中略)
あら怖しや獄卒が 鏡照日のまなこにて 幼き者を睨みつけ
汝ら立てるフラグは 歪みがちにて見苦しし 斯ては功徳になり難し
疾々是を立て直し 成仏願へと呵りつつ
鉄の榜苔を振揚げて フラグを残らず打散らす
あら痛しや幼な子は 又打伏して泣叫び……
というわけで今回は『Myself;Yourself』の話。既に第7話、全体の半分を消化したわけですが、前回辺りから話が急に暗くなってきました。土俗信仰、継母との確執、動物虐待……重い……重いよ……。強引なフラグの立て方を見てニヤニヤし、強引にフラグを壊すのを見てツッコミを入れるアニメだと思っていただけに、結構インパクトのある展開ですね。
とはいえ、映像表現として特筆すべきことはありません。あえて挙げるなら、キャラクタのデフォルメ化(例えば漫符の使用)。
それと、カメラを引いた状態からシーンを始めて、そこからパン(カメラの横移動)あるいはティルト(縦移動)で人物を捉え、そしてズーム、という一連の流れが多用されていることくらいかな。
ただ、僕がこの作品を見始めた理由がそうであるように、朋先生(金田朋子)の上手い下手を超越した声が聴けるのだから、他はどうでも良いという気もします。特に今回の役(織部麻緒衣)は、朋先生が演じるのを前提に作られたのではないかというくらいのハマリ役です。
もはや朋先生だけが最後の良心、賽の河原のお地蔵様なので、今後とも頑張っていただきたいと思います。