今日は晴れのち曇り。午前中は論文執筆。本文は一応完成しましたが、規程の字数をオーバーしているので削って削って、註釈を整えて、それ以上手の施しようがないダメ論文だと悟ってから投稿しようと思います。午後はレポートの資料読み、あとすぐには役に立たない本を何冊か。杉田敦『権力』を読了。権力論の見取り図を描くにはうってつけですが、著者自身の主張は少し弱いか。同じく杉田敦55年体制政党政治の喪失」(『戦後日本スタディーズ』所収)は今回の総選挙の少し前に書かれたもの。その中で55年体制を与党・野党・有権者の3者による馴れ合い体制(政権交代は望んでいないが、与党が独走するのも困る)と規定し、今後の行く末は「不透明」としているが、実際に政権交代が起こった現在の視点から見ても、その論理は整合性を保っています。短い文章ですが(というか短いからこそ)オススメ。
あと桐原いづみ『ショコラ』を購入。原作より面白いかも。ものすごく逆説的な言い方ですが、二次創作を見て「原作はこういう話だったんだな」ということがわかったりする、あの感覚です。実は原作を知らない状態でも一度読んでるのですが(桐原いづみのファンなので)、原作を知った上で読んだ今回の方が面白く感じました。これもオススメ。