たまにはブクマがどっかんどっかん付くような記事を書きたいなぁ、と思っているのですが、最近はやや空回り気味。「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」論壇にでも参入すれば良いのでしょうか……。あのアニメは特に褒めるべき点が思いつかないのだけど、何で人気なの?エロか、結局はエロなのか。美少女アクションものをコマ送りで観察して、スカートのめくれるカットで何色のパンツが見えるのか調べてブログに書いたりすれば良いのか。ちなみに昨日見た梅津泰臣監督の『KITE LIBERATER』は白一色でした。作画の都合というやつが、ね。こういうことをいちいち調べる暇人がいるわけですよ。
そういう冗談はさておき、ほかのブログで大量のブクマが付いているような記事を見ても自分の琴線には全く触れることがなかったり、「え、それで終わり?」と思ったりする場面が去年の今頃と比べて格段に多くなっている気がします。いよいよ本格的に「自分が面白いと思う記事」と「読者の大多数が面白いと思う記事」の間にズレが出てきたのかなぁ、と。
僕はつまり「註釈家」になりたいのです。ストーリィや演出技法をただ列挙していくのではなく、それがどのような背景から生まれ、文化的コンテクストの中にどう位置づけられるのかを書きたい。それがひとつの理想であり、少し前に書いた「神の視点」の話であったり、昨日の『ef』総集編の話なんかはその稚拙な実践例です。イデオロギィ色を抜き去った技法レファレンスは、その前段階に過ぎません。でも、受けがいいのは圧倒的に「この作家の特徴は〜だ」的な話か、もしくは「〜ってマジつまんないよね」という罵倒なんですよね。
長くブログを書いていれば、読者は1年で2倍、2年で4倍……と倍倍で増えていくのかなぁと思っていましたが、どうも限界があるっぽい。自分と興味対象を共有できる人間は、それほど多くはない。当たり前ですかそうですか。


話は変わって、新番組の話。関西で放送されている新番組に関してはだいたい目を通しています。ただし、一番楽しみなのが『しゅごキャラ!』という点に関しては変わりなく。今週は総集編でしたが、これで2回目かな?丸一年放送して総集編2回というのは、割と良いペースかと(ボトムズはやたら多かったなぁ……)。
まず『とらドラ!』ですが、血縁による家族的な繋がりが後退したと見せかけて、実際はより原始的な「直感」(運命でも可)によって家族関係を再構築しようという最近の流行を地で行く展開は割と興味深い。昔の『ムー』の読者コーナーで良くあった「この名前を聞いて前世の記憶が甦った方は連絡ください」的なアレ。『とらドラ!』は名前ではなく視線のやり取りによって、まさしく宿命的としか言いようのない関係を構築するわけです。原作では竜児と大河が最初に会うシーンで、大河の視線で竜児が腰を抜かしてしまう場面がその典型的な例。でも、アニメではいきなり大河が手を出しているので、ちょっとニュアンスが変わってしまったかなぁ、と。そのうち記事にすることもあるでしょう。
あかね色に染まる坂』はベタなのかベタを狙ったネタなのか判別できない。あと制服がダサいと思ったけど、これは原作のせいにしておこう。元永監督のコンテは『To Heart』だとか『School Days』の時も感じたことですが、カメラの位置が自由自在ですね。窓の外だったり、机の下だったり、体内だったり。『黒執事』は金持ち描写をいかにして行うかに注目しましょう。『地獄少女』は特に言うことなし。初期のシンプルさが僕は好きでしたが……。
現時点のベストはぶっちぎりで『かんなぎ』。これについては別記事にしましょう。あとは『ヒャッコ』『ef』『CLANNAD』を見て、今期視聴するアニメを決めようと思います。