キャプテン沢田についての記憶
日本の人気アクションゲーム「ストリートファイター」が、ハリウッドで再び実写映画化されることになった。
1994年には、ジャン=クロード・ヴァン・ダムとラウル・ジュリアを主演に『ストリートファイター』が公開されており、今回は実写第2弾となる。
内容の詳細については明らかにされていないが、女性拳法家のチュン・リー(春麗)に焦点を当てた物語になるようだ。主人公チュン・リーには「ヤング・スーパーマン」のクリスティン・クルック、米国人ボクサーのバルログにマイケル・クラーク・ダンカン、アメリカ軍人ナッシュをクリス・クライン、老人ファイターの元をリック・ユーンが演じる。
人気ゲーム「ストリートファイター」がハリウッドで再映画化
……あれ?キャプテン沢田の名前がないようですが。
ここで「キャプテン沢田」を知らない人に向けて説明。
「キャプテン沢田」とは、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の前作『ストリートファイター』に登場した、映画版オリジナルキャラクタのこと。劇中では特に活躍するシーンのない脇役でしたが、ゲーム原作であるこの映画をさらにゲーム化した『STREET FIGHTER−REAL BATTLE ON FILM−』(いわゆる「実写版スト2」)では何故か、主役のガイルを食ってしまうほどの存在感を示しました。特に必殺技が他に類を見ない、独創的なものばかり。
キャプテン沢田の必殺技その1・「ハラキリ」
正式名称は「獄殺自爆陣」。「ハラキリ!」という掛け声と共に切腹し、血を周囲に飛び散らせる。近くにいる敵は血で滑って転ぶ。
キャプテン沢田の必殺技その2・「カミカゼアタック」
両手を挙げながら敵に向かって突進する。技の発動中は敵の攻撃を無視できるが、無視するだけでダメージはしっかり受ける。「バンザーイ!」……って、お前アメリカの軍人だろうが。
このようにアメリカ人の日本に対する偏見を凝縮したキャプテン沢田。実は使いづらいキャプテン沢田。敵を転ばせるためだけに腹を切るキャプテン沢田。どの辺がキャプテンなのかよくわからないキャプテン沢田。彼の雄姿がまたスクリーンで見られることを期待しています。ハラキリとか。
『ストリートファイター2』の映像化作品としては、アニメ映画版が割と面白かった記憶があります。篠原涼子が「いとーしーさと、せーつーなーさと、こーこーろづーよーさとー」と歌っていたアレ。監督が有名な杉井ギサブロー氏(『タッチ』『飛べ!イサミ』)だということは今はじめて知りました。
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