『CLANNAD』プレイ日記・その2

CLANNAD -クラナド- 初回限定版
古河渚シナリオクリア。ネタバレはそこそこにしながら感想を書いていきます。
本編の合間に挿入される「幻想世界」のシナリオから話を始めましょう。
その世界には少女がひとりだけ。少女が組み立てたガラクタ人形に命が宿り、少女と人形は一緒に遊びます。やがて人形は「幻想世界」に生まれる前の世界のことを、人がたくさんいる暖かい世界のことを思い出し、少女とふたり、その世界を目指して旅に出たのでした。
これで完結。本編の世界とどういう関わりを持つのか、なぜか古河渚がこの話を知っているのですが、その理由は、などいろいろ不明。あとで疑問は解消されるのでしょうか?


さて、古河渚シナリオのポイントは3つ。岡崎家の家族問題、古河家の家族問題、演劇部。演劇部の話を軸にしてそれぞれが進行していくのですが、岡崎家の話は途中でどこかに行っちゃいましたね……。主人公のオヤジはどうなったんだろう。アフターストーリーで補完か?
岡崎家とは対照的に、古河家の家族問題は綺麗に解決するのですが、ある意味、問題の根っこは岡崎家の場合と一緒という気がします。それは、親子関係が「親にとっての子」「子にとっての親」という、鏡の中に囚われたような閉鎖的関係に陥ってしまうことではないか、と。岡崎朋也にとって父親が「息子にとっての父親」でしかないように、古河渚にとっても父親は第一に「娘にとっての父親」です(岡崎家の場合よりはマシだと思うけど)。そんな関係が破綻するのは、相手が既知の存在から未知の存在へと変わった瞬間に他なりません。「自分にとっての〜」という関係だから。
そこから回復する手段は2つ。ひとつは家族の一体性を高めること。もうひとつは3人称的客観性を家族関係の中に取り入れて「自分にとっての〜」から脱すること。前者は古河家が採用した方法、後者は渚が朋也に進めた方法ですね。
でも、本当はもうひとつ手段があります。それは「諦めること」。家族から他人へ、親密圏から圏外への退出。血縁による家族関係からその他の要因(愛情や関心)によるつながりへと「家族」がシフトしていく上で、これが認められることは非常に重要なことだと思うのですがクラナドにとってはifの話なので略。
本編の話に戻りますが、クライマックスはいまいち。どうも取って付けた感があって、好きじゃないです。アフターストーリーに期待。OPが始まるタイミング、変じゃない?あと、早速2週目に入ったのですが、坂の途中で困っている渚を無視するのがすごく辛いんですけど。ここで見捨てたら渚に友達が出来ないことがわかりきっているだけに助けてあげたい……だけど僕には2次元美少女を口説くという大切な使命が……。
という葛藤に苛まれながら、次は坂上智代シナリオへ。


ちなみに明日は劇場版CLANNAD見てきます。