過去が追いかけてくる

時をかける少女』を見たら鬱になった人がいる、という話。
よくわからないですね。真琴や千昭が羨ましいという人は、真琴か千昭になりたかったのでしょうか?仮にそれが実現されたとすると、今のその人は「将来の真琴か千昭」に他ならないわけですが……それでいいのでしょうか?
過去とは基本的に価値中立なものである、と僕は思います(良いも悪いもない)。それが「俺の青春は暗黒時代だった……」となったり、逆に「あのときの経験があったから今の自分があるんだ」となったりするのは、結局「今」の問題なんですよね。
「今」の自分が好きならば、そこに至るまでの過程を邪険に出来るはずがない。
「今」の自分が嫌いならば、その原因は過去以外に求められない。
過去はそこにあるのではなく、「今」の自分を追いかけてくるものです。
ゆえに、過去は変えられませんが、過去に対する認識は変えられます。未来の自分を変えれば良いのです。未来の自分が自分を好きでいるための方法は自己啓発セミナーみたいなので省略。