『ef - a fairy tale of the two.(4)』

ef - a fairy tale of the two 4 (4)

ef - a fairy tale of the two 4 (4)

合言葉は「Two.Only,Two」。これは全てが対になる物語。
ひとつの恋が実ると同時に、ひとつの恋が終わりを迎える。みんなみんな幸せになるというわけには、いかないのでしょうね。だからこそ、ハッピーエンドの続きが読みたくなる。

そう 冬の結末だけではまだ終わっていない。
―まだ終わりではないことを、俺は知っている。
(ゲーム版より引用)

さて、最初にこれまでの流れをざっくりとおさらいしておきましょう。
ef - a fairy tale of the two.』という物語は1〜4章に分かれており、その内の1、2章が前編、3、4章が後編となっています。前編はすでにPCゲームとして発売されており、後編についても2007年中の発売を予定している、とのこと(怪しくなってきましたが)。今回取り上げるのはその漫画版ということですね。
1〜3巻、そして4巻の半ばまでに描かれてきたのは第1章の内容。現役の学生でありながら少女漫画家でもある広野紘と、クリスマスの日に出会った宮村みやこの物語。そしてもうひとり、紘の幼馴染である新藤景の物語でもあります。
2つの現実、2人の少女。紘が一方を選んだところで第1章は終わりを告げ、第2章が始まります。選ばれなかった者の物語を続けるために。
『ef』がシンメトリィな物語だということがわかるのは第2章になってから、というわけで、ようやく本編がはじまったなという感じ。漫画版としては原作に忠実で絵柄も似ているし、結構オススメですね。ただ、似ているのだったら原作の方に触れてほしいと願うのは原作信者の欲目でしょうか……。
でも、表紙の景が非常に可愛らしいので良し!