エロゲとカウンターカルチャー

以前ポスコロの講義を聴いているときに、先生がカルスタについて「カルスタの研究者はいかにも「文化」という感じのものばかり研究対象として取り上げる」と苦言を呈していたことを、今思い出しました。
サッカーワールドカップにおけるナショナリズムとか、カルスタが研究するまでもなく「文化」だと分かりきっているだろう、と。そこで、エロゲに珍しさやカウンターカルチャーとしての要素を求めるのもこれと同じじゃないかなぁ、と思った次第。
物語の大半を占める何気ない日常の部分がつまらなかったとしたら、いくら珍しい要素があったとしてもそのエロゲは駄作でしょう。その「何気ない」面白さをいかに記述するか、というのは古くて新しい研究対象である、と僕は考えます。
まあ、他人がエロゲの何を好きだと言おうがその人の勝手だろ、というのは至極当たり前のことであり、批評の話はしばらく控えることにしましょうか……