鈴木大拙展

タダ券をもらったので、大谷大学で開催中の鈴木大拙展に行ってきました。
と言っても、僕は『禅と日本文化』くらいしか読んでいないんですけどね。その時は、ああ、このひとは禅を深く信頼しているんだなと感じました。ただ、藤原定家など平安人にも禅的傾向を見出そうとしているのは、さすがにやりすぎ。禅の伝来以前から日本人に禅的傾向があると主張するのは、禅の伝来は無意味だったと主張するのと同じじゃないですか。
さて、大谷大学はバスターミナルの正面という、考え方によっては凄く便利な場所に立っています。しかし、ひっきりなしに街頭演説の車がやってきたり、土地が狭いためか建物同士が密集していたりと、やや息苦しい感じ。
で、肝心の鈴木大拙展ですが、これは中々面白かったです。大拙の書簡が特にオススメ。アメリカ時代の生活の様子などプライベートがわかるだけでなく、キリスト教に対する考えなど思想上の発見もありました。
つまり、聖書の教えだけに従っていれば良いのに、神学の理屈で固めてしまうからおかしくなるのだと。これ、禅と仏教の関係に対する考えと同じですね。ある意味一貫していると言えるでしょう。
そんなわけで鈴木大拙展、お時間のある方はどうぞ。
僕はこれから1泊2日で出かけてくるので、明日の更新は休みます。またねー。