本当の自分/キャラを作ること

「この文章を書いているのは本当の私ではなく、架空の人格です」なんて風にキャラを作っていると公言している人を時々見かけるけれど、そういう人はどこかに本当の自分がいると思っているのだろうか。
僕の考えでは、自分とは全ての関係の集合体だ。僕とAさんの関係、僕とBさんの関係、僕と僕の関係etc……。「自分はどんなやつだろう」と考えるときでさえ、鏡に映った自分との「関係」を問われることになる。それら全てに必然性があり、嘘はない。全部嘘、と言っても同じことだ。だから、どれかひとつの関係だけを取り上げて「これは本当か、それとも嘘か」と考えることにあまり意味はない。
まあ、書いてあることをすべて本心だと思い込む読者対策に「本当じゃないよ」と言ってるだけかもしれないけど。