AIR

「いいか、はっきり言ってお前には日記を書く才能がない。だからこれから、やった事じゃなく、やりたい事を書け」
「でもそれ、日記じゃない」
「いや、日記だ。書いたことは全部、俺が叶えてやるから」
「……海に行きたいな。往人さんと。一緒に砂浜まで降りた事ないから。砂を掘ったり、綺麗な貝殻拾ったり」

よくよく考えてみると、ビデオレンタルとテレビ放送という違いはあるにせよ、KanonAIRの映像化作品を同時に見れる(しかも両方京アニ)ってすごいことかも、と思ったので書いてみた次第です。

AIR 4 通常版 [DVD]

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相変わらず絵の綺麗さは異常。物語りもクライマックスに向けて加速を始めました。
シナリオは原作にかなり忠実なのですが、舞台がふたたび現代に戻ったあとのファーストシーンで観鈴が肩にカラスを乗せ、BGM「夏影」が流れる一枚絵の情感がどこまで再現できるか、かなり気になるところです。あそこが原作最大の見せ場です、たぶん。
それにしてもkey作品における主人公の報われなさは徹底しています。恋愛よりも家族が優先されるだけでなく、その「家族をめぐる物語」の中でも主人公は核となりえない。家族構成だけを見ても母子家庭が多いし、「key作品における父性の欠如」というのはもうちょっと考えてみるべき問題かもしれません。
単に美人の母親が描きたかっただけという可能性も否定できませんが。現実世界にはいないもんね、特にAIRするような年になると。
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