2010年年明けに始まったアニメは、タイトルが『!』で終わる作品が妙に多かった気がします!
そんなことを考えているうちに、大学院2年目に突入しました。いわゆるM2(「マイナス2」の略)(何が?)(……人間力、とか)。

京都国立近代美術館で開催中の「とある美術の検索目録展」に行ってきました。学芸員が悪ノリしたのに上司が気付かなかったのか、それとも偶然の一致か。タイトルから想像するよりはずっと面白い展覧会でした。一言でいえばパンクな内容ですね。まだまだ開催しているようなので、興味のある方はぜひ。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2009/378.html


最近ふと思い出したのですが、瀬名秀明の短編小説に『Gene』という作品がありまして。主人公は遺伝子工学の研究者で、その主人公のもとに「悪魔の遺伝子を解析する」という内容のゲームが送られてきます。主人公はそれに熱中するのですが、そのゲームをやっているのは主人公だけでなく、インターネットを通して世界中の遺伝子工学者が悪魔の遺伝子解析を行っている。最後にそのゲームを作った本人が現れて、主人公たちの解析した遺伝子情報をもとに本物の悪魔を作っているんだ、と告げるわけです。もともと存在しなかったはずの悪魔が、解析されることで実在するようになるという話。
この話を読んだのが確か中学の終りか高校の初めで、そのときは理屈がよく分からなかった。なぜ存在しない悪魔の遺伝子を解析できるのか。解析することで実在するようになるとはどういうことか。今にして思えば、それは科学的営為に対する風刺だったのかもしれません。定義することで実在する。分析するまえに対象があるわけではない。分析することで対象が生まれるのだ、と。
人間はいったいどういう必要性に駆られて虚数を考えたのでしょうね?