つぃったん蔵出しその1

もうひとつのブログを更新しました。今回のテーマは「竹内好」について。
http://d.hatena.ne.jp/tukinoha2/20081124/p1
つぃったんを始めてから数日が経過しましたが、メモ帳代わりに大活躍しております。ただ、一度に表示できる件数が少ないので、昔の記事を読み返すには不便極まりないですね。そこで、価値のある(と僕が判断した)メモに関しては再構成して、ブログの方にどんどん転載していきたいと思います。リンク先の記事も、twitterに書いた内容に加筆して、2倍くらいに膨らませたものです。

サークルのOB会に行ってきました。だいたい「会」が付くもので、後で出てよかったと思えるのは10に1つくらいですね。しこたま食べて飲んで栄養を補給して、結局夕方4時から日付が変わるまで飲んでたので、文句は言うまい。
懇親会の前に妙心寺の退蔵院・麟祥院を拝観してきました。退蔵院には「瓢鮎図」(ひょうねんず)という教科書にも載ってる有名な絵画があって、瓢箪でナマズを捕まえようとする人の姿が描かれています。ナマズなのに「鮎」とはどういうことか。どうも中国ではなまずを「鮎」と書いて、「鯰」は日本で作られた漢字(国字)らしい。アユは中国だと「香魚」だそうです。麟祥院は海北友雪の「雲龍図」が有名。京都国博所蔵の海北友松「雲龍図」と比較すると、雲から龍の体が突き出してくる部分で輪郭線がはっきりと描かれていて、墨の濃淡も粗く、友松よりは繊細さに欠けると感じました。退蔵院も麟祥院も2回目なので、それほど驚くことはなかったかな。

先週のアニメに関する雑感。
・『屍姫』について。顔の崩し方とか、ダッチアングルの多用とか、カメラが動きまくるアクションシーンとか、ガイナックスらしいなぁと思います。主人公ではない人を好きなヒロインというのも珍しいですが、こちらは今後の展開次第か。 一番良かったのは自転車を走らせてるシーン。光で埋め尽くされた背景、多用な構図、猫が無言で座っているカットなんかで詩的に仕上がっています。ただ、「未練をもって動き回る死体を始末する」ポーズを決めながら「屍姫!」で大爆笑。どこの戦隊モノだ。
・『CLANNAD』について。安心して観られて、適度な刺激もあり、本当に良く出来てるなぁと感心させられます。どのキャラクタにもバランスよく出番を与えていることによって、シナリオはぐちゃぐちゃになっていると思いますが、ただこの作品はひいきのキャラクタに「よっ、待ってました!」と言うために存在するようなものであって、批判しても仕方ないのでしょう。あと、美形は何をやっても愛されるが、不細工は何をやっても駄目だ、ということをサッカー部の話から引き続き感じました。それと、CLANNADのいう「家族」って、社会「ではない」部分に存在するアジールみたいなものなんだなぁ、と。これについては後日に詳しくやります(と言って早1年……)。
・『あかね色に染まる坂』について。何一つ褒めるべき点が思いつきません。脚本が上手くないから、シーンの繋ぎがわざとらしくなる。レイアウトが平凡で、カット割りも単調。「萌えアニメ」についてのネガティブなイメージを凝縮したような内容でした。元永監督のコンテ回以外は観なくていい作品かも、と思いつつ、何かやりそうなので結局最後まで観ると思います。
・『とある魔術の禁書目録』について。話がまったく飲み込めませんでした。台詞もテキトーな出来事にテキトーな名前をつけてるだけで、その背後にある思想が見えない。というか薄っぺらい。演出にも特に見るべき点はなし。もっとインデックスを出せ!あと全編に共通する話として、時間の操作に難があると思います。例えば前回のトーマによる回想シーンとか、前々回の疾走シーン。心的な時間と、現実の時間の流れが上手く切り離せていません。なので、前々回では「遠いワンルーム」状態になってしまうし、前回はインデックス置いてきぼりに。でもインデックスが可愛いので許せます。え?だんだんインデックスの出番が減っていくだって?そんな馬鹿な。
・『かんなぎ』について。面白かった。前回ほど極端ではないけど、間の取り方は上手い。大鉄が校内を彷徨するシーンが今回のベストですね。確かにあんなやつがいたら怖い。こいつが『とらドラ!』の主人公で良いんじゃない?首ふりを組体操につなぐなんて上手い。鏡でさりげなくナギの二面性を表すところも良かったし、雷が落ちて、地面がめくれて、大鉄が飛ばされるまでのシーンも迫力があった。Bパートはっちゃけてたなー、と思ったら脚本が本田透。冒頭、仁の叫び声はイマイチでした。
・『キャシャーン』はものすごく面白いと思うのですが、テレビの埃が気になる色彩設計ですね。
平野耕太が本名でエロ漫画を描いていたことを知って、さすがだ、と感心。