2話に1回くらいのペースで『乃木坂春香の秘密』を見ているのですが、あのアニメに限らず、日本映画やドラマ、アニメに出てくる「お金持ち」って基本的に趣味悪いですよね。大富豪のリビングに平凡社百科辞典が置いてあった映画も。どうしてかと言えば作り手が貧乏だからであって、「日本映画は新宿ゴールデン街の飲み屋で半分終わった説」なんて結構いい線いってるんじゃないかなと思うのですが、どうでしょう。
その「趣味の悪さ」を逆手にとって『富豪刑事』を書いた筒井康隆は偉いなぁ。名画の2,3枚も買えるくらいじゃないと文化人とは言えないよ、とエッセイでも書いたような。「貧すれば鈍する」でしたっけ?それとも「赤貧芋を洗う」だったかな……。