『CLANNAD』プレイ日記・その3

CLANNAD ~クラナド~ 通常版
坂上智代シナリオクリア。
とくに書くことがないな……。智代さんは大変素敵なお嬢さんだと思いました。主人公にはもったいないので、ぜひ家の嫁に(以下略)。
それはともかく、意外とクリアするのが難しかったですね。狙いを定めたら他は無視!という古典的ギャルゲ攻略法だと確実に失敗します。あと、どう考えても勘でしか正解がわからない選択肢もあって(野球部との対決)、ちょっと不親切だと感じました。
以下、ネタバレ。
優秀すぎる彼女に劣等感を抱いた主人公が「俺は彼女を幸せにしてやれない」と悩んだ挙句離れていくのですが、最後には彼女の「そばにいてくれるだけで幸せなんだ」という言葉にコロッと気が変わって元の鞘に収まる、というのが大まかなストーリィ。
智代の可愛さに比べれば瑣末なことでしかありませんが、本当にコロッと主人公の考えが変わってしまうので、その変化が唐突過ぎるように感じられました。ただ、主人公が智代と別れている間の、無気力に過ごしているうちに「就職」という言葉が迫ってきて戸惑いを感じる、そんな時間の描写は良かったですね……。とても淡々としているのですが、だからこそ余計に痛々しさが伝わってくる……。
たぶん、このシナリオの主人公が一番悩んだのだろうなぁ、と思います。あまり好きではないですけどね。
「家族」の話。ここでも主人公と父親の関係はどこかに行ってしまいましたが、坂上家の関係は面白かったです。喧嘩もしないほど冷めた家族関係を修復するため、自分から車に飛び込んだ智代の弟。家族の大切さは失って初めてわかるんだ……って、そこまで考えてやったのならすごい。
人間は自分の身体だけではなく、身体と外の世界との繋がりも「自分」として認識しているようです。言い換えるなら、自分とは、自分と、自分ではない何かとの境界のことである、ということ。他者とのつながりが絶たれたときに苦しいのは、自分の一部が欠けるのと同じだからなのでしょうね……。ああ、また関係のない話に。