雑記8/28

AstroArts: 【特集】2007年8月28日 皆既月食
今晩は皆既月食が見られるそうですが、そんな日に限って天気予報は曇りのち雨。昨日までずっとハレ晴レだったのに、嵐の予感です。

少し他人の議論に首を突っ込んでみます。

だからこそ、国は憲法に基づいて私たちの「生きる権利」を保証せよ、と主張したい。

http://d.hatena.ne.jp/ululun/20070825/1188035354

という意見に対する批判。

以上の主張は、だから私には「神頼み」にしか聞こえない。国が三人称である限り、保障人も常に三人称なのだから。まずは、自分が保障人であることを自覚すべきではないのか。国が三人称ではなく一人称複数であることに気がつくべきではないか。

404 Blog Not Found:保障を受動態で語るな

どちらも正論であると僕は思いますが、後者の意見は「批判としては」おかしいでしょう。
行使されない権利というのは維持もされない、つまり「権利の上に眠るものは保護に値せず」という原則に照らし合わせてみると、権利の行使(この場合は「生きる権利を保障せよ」と政府に要求していくこと、あるいは生活保護制度の利用を推奨すること)は権利を維持していくためには絶対に必要なことです。
そのことから

権利を保障してほしかったら、保障料を自ら支払うか、誰かに支払ってもらうしかないのだ、と。

404 Blog Not Found:保障を受動態で語るな

というのは、少し視野が狭いように思えますね。
生活保護を例として挙げてみると、その制度を維持していきたいと願う人にとっては、もちろん財源をどうやって確保するかというのも重要な問題なのですが、「生活保護を受けるのは恥ずかしいことである」という認識が広まって本来必要とする人が受けようとしなくなる、という事態が一番恐ろしい。例えばこんな風に。

110 名前:名無しさん@八周年 投稿日:2007/08/21(火) 13:30:49
社会に何も貢献していない連中があまり調子のるなよ
141 名前:名無しさん@八周年
投稿日:2007/08/21(火) 13:36:10
というか生活保護受給者の情報公開をしろ
実名と住所だけでもネットで公開しないさい

痛いニュース(ノ∀`) : “生活保護受給者の自家用車所有、認めるべき” 住民グループが熊本市に申し入れ - ライブドアブログ

あーやだやだ。こんな大人にはなりたくないですね。ではなくて、この調子で「遠慮して」生活保護を受けない人が増えて、制度自体が切り捨てられてしまうことを僕は危惧します。だってその制度が存在する理由は

実は自明でもなんでもなく、「まわり」が手間ひまかけてそのことを教えないと納得できないほど自明でないからだ。

404 Blog Not Found:保障を受動態で語るな

だからこそ、生活保護を受ける権利があると主張することが大切なのです。使われない権利を維持するほど、僕たちの社会に余裕はないのですから。
権利者として振舞うことと、権利の擁護者として振舞うことは、対立するように見えて実はひとつのことです。けれども実際に対立することもあるわけで、お互いにもう少し相手のことを知るべきではないかな、と。

相変わらず普通自動車免許取得を目指して教習所に通う日々。リアリティを持った「主体的な他者」への想像力って大切だよね、と思います。