強い言葉を聞きたい

「批評ではなく感想です」と名言しているサイトが多くて、どうしてそこまで「感想」に拘るわけ?と、思います(僕はたぶん逆に思われているけど)。そう言っているサイトに限って客観的評価であるかのように「駄作」と貶したり「傑作」と褒め称えたりする不思議。
本人の意図はどうあれ、「感想です」という言葉が他者からの批判を受けないためのマジックワードになっているんじゃないかな、と。読みの浅さも偏狭な感情も「そう感じたから」と肯定してしまえる無敵の立場。
僕はたとえ間違っていたとしても「理論的根拠に基づいて客観的に解釈した結果です」と主張するサイトの方が、議論が成り立つ分だけ好きです。自分と同じ感想の人を見つけて喜んだり、主観の集合から客観を取り出そうとするほどには、個人の才能と客観性に絶望していないので。