森先生が叩かれていることについて

バッシング内容とは関係のない話なのでリンクは貼りません。みんな深読みしすぎだと思うけど。
ブロガーにとって究極の護身は「知らないことについては書かない」だと思うのですが、最初から商業目的で書いている日記だとそうもいかないだろうし、まあ、色々大変だよね、と思うわけです。知ったかぶりをするのはみっともないけれど、みっともなさと時間を引き換えに報酬を得るのがビジネスでは?というわけで、趣味のブログと商業ブログの差はその辺にあるのではないか、などなど。
こんなことを書くのは、自分の専門について書いて、なおかつ人気のあるブログがうらやましいだけなのかもしれない。経済学者め〜とか、プログラマめ〜とか、時々思う。
ただ、今どき作家を文明批評家とみなすのはナンセンスだとしても(そういう風に見る時代は確かにあった)、森先生はそういう古いタイプにあえて乗っかっているわけで、そうである以上は批判されても仕方のないところではある。森先生の小説までトンデモとレッテルを貼るのはさすがに行き過ぎだと思うけどね。
もう少し関係のない話を続けてみる。
森先生がある種の「新しさ」をもたらしたことは確かだと思う。ミステリィに対してであったり、社会認識に対してであったりと、そこは何でも良い。しかし、そういった「新しさ」が常に古い秩序の破壊者として現れるかといえば、そうではない。これはダダイズムと現在の「前衛」諸派の違いに近いのではないかな、と。森先生はもちろん後者。


要するに本を燃やせるような広い庭を持っている人は羨ましいね、という話だ(嘘だけど)。