アカネマニアックス

「わが構造改革とはずばり!白秋祭に変わる新たな文化祭の名称の提案!今、我々がなすべきことは普遍的お題目を掲げることにあらず!一歩、筋の通った精神的支柱の構築こそが必要なのです!誰もが納得し、誰もが慕い、愛する名を冠し、この文化祭を永遠のものにするべきなのです!」
(中略)
「それではお聞かせしましょう!新名称は……これだぁ!」
「あ、茜祭りって……」
「茜祭り!それは、史上最高の女性である茜さんをテーマとして前面に押し出した、茜さんの茜さんによる文化祭です!ほ〜ら、見えてきたじゃないか。天国が……」

疲れた!
全3話とは思えないほど体力を消耗するアニメです。予測不能な展開、妄想と現実が交差する構成、ちょっとだけ含まれるシリアスな展開。ぎゅうぎゅうに詰め込まれたおもちゃ箱をひっくり返したような作品だと言えます。面白いかどうかは保証しませんが……

君が望む永遠』の水月エンドから時間は流れ、季節は秋。そして同作品のヒロインの1人である涼宮茜が通う学園に転入生がやってきます。名前は剛田城二、3年生。甲子園を目指す男です……あれ?
という、のっけから本気なのかジョークなのかわからない状況。この後も、学園パートと、なぜか挿入されるロボットアクションのパート(全て剛田の妄想)が交互に繰り返される無駄に熱血な展開が続きます。確実にマブラヴのパロディ。
そういうギャグと並行して、前作で傷ついた茜の自立が描かれています。でもなぁ。あれだけ大暴れしたあとに真面目な話をされても、ちょっと。個人的には前作で一番好きだったキャラクタなので、スポットを当てるなら徹底的にやってほしかったかな、と。
とはいえ、ここまでリアリティを無視した作品というのも珍しい。終盤はやや普通になったことが残念ですが、見て損はないと思います。
それから。
君が望む永遠』が涼宮遙をヒロインにして再アニメ化される、というニュースが流れてからだいぶ経ちましたが、一向に続報が聞こえてこないですね。どうなってるのかな。