AIR
「にはは。可愛い……。うーん。放っといて行っちゃっていいのかな」
「よーし、じゃあ、ちょっと歩いて、振り向いてついてこなかったらここでお別れ」
「わ、ついて来る」
「私と一緒に行く?」
「そっか、じゃあ一緒に行こうか」
バックミュージック『夏影』。カラスの「そら」を肩に乗せて歩き出す観鈴。視線は踊るように観鈴の周囲を回った後、ふたりの背中を捉え、そのまま静止する。『AIR』のロゴが表れるその側で、誰かと手をつなぐ少女のシルエット。
……背中がざわざわする。物語そのものである「AIR編」、終わりの始まりはあまりに格好良い。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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『AIR』最終章となる「AIR編」の前半は、序章『DREAM編』を別視点で眺める形となります。原作ではカラスが語り手になるという前代未聞の形式でしたが、アニメではその辺が表現できないのが残念。まあ、それでも面白いものは面白いので、きっと瑣末なことなのでしょう。
個人的にはこの第5巻、非常に気に入っています。
友達が出来なくて、泣きそうになって、それでも我慢して、やっぱり我慢できなくて見ず知らずの行人に声をかける。ありふれているのですが、切なすぎです。うぐぅ(あ、間違えた)。
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