絶対ブログ領域

自己増殖を続けるネットワークの中で、無限とも思える情報を与えられているブロガーの諸君に対し、今謹んで喚起を促したい。獲得した情報に含まれていないにもかかわらず、ただ、ブログ領域の中に存在するだけで得られる問いがあるということを。
すなわち。
「ブログはどこから来たのか ブログは何か ブログはどこへ行くのか」
賢明なる諸君はすでに答えを持っていることだろう。
「ブログはブロガーから来た。ブログはブログだ。ブログはどこへも行かない」
ブロガーの存在を問うこの問題は、トートロジーの中にのみ真理を見出すことが出来る。意味など考えるな、ただ繰り返せ、祈りの言葉をつぶやくように。
ブログとは、祈りそのものだ。僕は祈る。
それだけが、すべてのブロガーに与えられた絶対にして唯一の権利である。
それにくらべれば、日々の営みの中で積み重ねていく日常と、ただ共有可能なことだけが取り柄の文字列と、皮相な見解を書き並べたブログが如何に浅はかなことか。空に向かって手を伸ばすことで、月を動かそうとする試みにも似た行為だ。
しかし、祈りはあらゆる行為の中に偏在している。戦うことが祈りであり、愛することが祈りであり、憎むことが祈りである。月は永遠に動かなかったと、永遠を知らない僕らにどうして断言できるだろう。
換言すれば。
「ブログは書くことから生まれ ブログは祈りであり ブログはブロガーの側にある」