ちょびっツ
確かにパソコンって、何でも出来て、人間よりずうっと良くて……。いるんですよね、人よりパソコンの方が良いって人も。だからそうなると、人の側に、人はいられなくなっちゃう。
第1話を見て「これが若さか……」と衝撃を受けた『ちょびっツ』を昨日見終えました。
- 出版社/メーカー: TBS
- 発売日: 2002/12/21
- メディア: DVD
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しかし、このアニメを単なる大きなお友達むけアニメと見るのは大間違い。伏線に伏線を重ねたシナリオは実に精緻です。本当に凄い。精緻なだけではなく、一言でいえば「パソコンと人間が恋愛する話」なのですが、そこからは想像もできないくらい普遍性を持った話でもあります。
それもこれも、与えられる情報のひとつひとつに意味があり、無駄なことが描かれていないからでしょう。全ての情報がある意思に基づいて生み出されていると感じました。ややオーバーに言えば、思想を感じる作品です。
もちろん、何も考えずにヒロインの『ちぃ』に萌えるのも可です。いやあ、田中理恵は実に素晴らしいですね。最初、ネコミミメイドさんと同じ人だとは気づきませんでしたよ。
原作も読みましたが、CLAMPが何でも書けることを再確認しました。青年誌初連載とは思えない適応ぶりです。アニメとの親和性が高いのは、線の細さのためでしょうか(アニメーターが漫画を書くと線が細くなるらしい)。
ちなみに、「パソコンが人型って、そりゃロボットだろ」という疑問には、アニメでは答えられていません。原作の最終話を読みましょう。
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