空の境界

こんなの読みました。

空の境界 下 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

確かに構成力と発想力は抜群で、よく作り上げたなという感想を抱かせます。しかし、最後まで一字一句読ませるほど、文章に光るものが感じられませんでした。コーヒーが片手になければ、本はゆっくりと滑り落ちてしまうでしょう。思想的にも、回りくどい言い方をして結局は印象論です。結局のところ、「一生ついていこう」と思わせるほどではありません。
しかし、「よくもこれほどにわけのわからないものを作り上げたな」という凄さは感じられます。「本が読みたい!」という渇きを満たすにはうってつけでしょう。