雑記12/31『日記』『良いお年を』

もう一個のブログを更新しました。今回は原敬内閣の社会行政についてです。
http://d.hatena.ne.jp/tukinoha2/20071229/p1
原敬といえば原敬日記というのが常識ですが(どこの常識だ)、現代と昔とでは日記というものに対する認識が随分と異なっていたように思われます。少なくとも、自分が死んだら中を開かず燃やしてください、というものではなかった。原敬も「自分の死後数十年は日記を公開せず大切に保存しろ」という遺言を残していた、ということは、数十年後に公開されるとわかっていたわけです。
平安貴族の日記にも少なからず引き継ぎ文書的な性格がありました。例えば子孫が「上巳の節会のときはどんな色の服を着ていけば良いんだっけ?」と悩まないように節会の模様を書き残しておく。行事が途絶えた際にそれを復活させる際の参考資料として日記に残しておく。
自分が死んだ後も日記が残り続けることに対して、日記とパソコンは絶対に開かずそのまま木っ端微塵にしてください、と僕なんかは思うのですが、ブログを書くことも平安貴族の日記と似たようなものであるのかもしれません。
二、三百年あとに「平成史」を学ぶ学生が、現代無数に増え続けているブログを同時代史料として活用するのでしょうか。そう思うと、わざと間違ったことを書きたくなります。2007年は人類と空飛ぶスパゲッティ・モンスターが初めて接触した記念すべき年で……。ということを昔の人もやっていて、騙されてやんのバーバーカと笑っているのではないかと想像。


気を取り直して、2007年の総括。僕にとって2007年は良い年でした。アニメが面白かったので、記事を書くのも面白かった。色々な意味で思い出深い作品は『まなびストレート』『らき☆すた』『ef』ですね。どれも違った方向を向いている作品ですが、どれも「ヘンな」作品でした。仮に「オタクの才能」というものがあるならば、それはヘンなものを面白がる才能だと僕は思っているので。それが出来なくなったら、僕はアニメを見るのを止めようと思っています。
アニメ以外の話については、とてもここでは書けません。結局今年も東京国立博物館に行けなかったので、来年の年明けには必ず。
というわけで皆様、一年間大変お世話になりました。良いお年を。