遊ぶには長すぎる

特に最近のエロゲは重厚長大になってきて、表現の技術は確実に進歩しているので良いのですが、遊ぶ方は(たぶん作る方も)疲れてしまうところがあります。


シナリオの容量が1MBを超えるのは当たり前になってきて、まともにプレイすると何十時間も掛かる。そうすると、新作大作エロゲを月何本もクリアしようとすると、週40時間プレイしないと追いつかないとか、労働時間並の作業になってしまいます。1本で8800円くらいと、単価が高いのもありますが、時間のリソース消費の方が、社会人には深刻な問題でしょう

http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20070805/p2

ef - the first tale.』が発売されたとき、「短い」という文句がネット上に溢れかえっていたことを思い出します。短いって、あれ、12時間くらいかかるのに……。
でも、こういうのはエロゲ特有の現象というわけでもないみたい。以前、ミクシィで小説の話をしたところ
「小説は文庫でなら厚いほうが好きです。
安いし、お得感があるじゃないですか。ハードは高いのでパスです(>_<)」
というコメントが。こういう考え方の人って多いのではないかな、と。これって主客転倒というか、作品を楽しむことではなく、作品を消費すること自体が目的になっているんじゃないのと思わなくもありません。時々ブログに「今日買ったもの」のリストを作って、まだ読んでもいない本を晒している人を見かけますが、あれと似たようなメンタリティでしょうか。ちなみに僕は薄くて写真の多い本が好きです。エロゲも同じ。だからminoriは早くefの新作を(以下略)。