今年印象に残った作品ごった煮編

ジャンル不問、基準は「やべぇ、これ新しい!」と感じたかどうかだけです。
去年から引き続き過去作品の視聴をメインに据えていたため、このランキングでも今年の作品が『ef』しかないという異常事態……あれぇ、おっかしいなぁ。


第5位:minorief - the first tale.

efーa fairy tale of the two. 2 (電撃コミックス)

efーa fairy tale of the two. 2 (電撃コミックス)

群像劇という名前は伊達ではなかった、というわけで、今年プレイしたエロゲの中ではダントツに現代的な作品でした。演出とストーリーがこれほど高いレベルで影響しあった作品を、僕は他に知りません。批評サイトでは軒並み低評価でしたが、これに関しては僕は自分の評価の方を信じています。
あとプロモーションムービーは間違いなく歴代最強。とりあえず見ておいて損はありません。http://www.youtube.com/watch?v=CvNlpnM79n4
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第4位:幾原邦彦少女革命ウテナ

少女革命ウテナ L’Apocalypse:1 [DVD]

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新しさ、という観点で作品を評価する場合、この作品をランキングに入れることに異論を唱える人は殆どいないでしょう。それくらい「新しいことが見ただけでわかる」。作品が作られたのが何年前であれ、新しさを目指して作られた作品は古くならないということを、僕はこの作品から学びました。
宝塚風の過剰演出がストーリーの主題に対する理解を深めてくれる、演出のお手本みたいな作品ですね。絵柄から食わず嫌いをしている人(以前の僕みたいな人)にも、是非一度見てみることをお勧めします。
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第3位:FlyingShineCROSS†CHANNEL

クロスチャンネル ~To all people~ 通常版

クロスチャンネル ~To all people~ 通常版

先に挙げた『ef』もそうなのですが、自明のもとして存在しているエロゲの前提条件に対する疑問をプレイヤーに突きつけたという点で斬新な作品でした。それでいて、ふつうのエロゲとしても楽しめる2重構造になっています。この点を満たせば『ef』も『CROSS†CHANNEL』並みの評価をることが出来たと思うのですが……。
この作品、西澤保彦が書くようなミステリーとしても読んでも、抜群に優れています。謎そのものの魅力よりも、ヒントの出し方、解答の出し方が上手い。ビジュアルノベルとしては完璧に近い作品ですね。
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第2位:川内康範愛の戦士レインボーマン

愛の戦士レインボーマン M作戦編 [DVD]

愛の戦士レインボーマン M作戦編 [DVD]

僕が初めて見た特撮作品で、今まで見た中では最高の特撮作品です。
簡単に言えば、悪の軍団が偽札を作ったり日本を外交的に孤立させようとする「社会派特撮」なのですが、その一方でしっかりとエンターテイメントしているところが素晴らしい。個性的な敵役(特に敵の首領、ミスターKのキャラクタ造形が凄まじい)、毎回のようにピンチに陥るレインボーマン。もう、見ているとドキドキして仕方がありません。今後これを越える作品に出会えるのか?疑問です。
ブログを書き始めてあまり経っていない頃の作品なので、詳しいレビューを書いていないのが残念。いつか書きます。


第1位:佐藤順一・五十嵐卓也『おジャ魔女どれみ

おジャ魔女どれみ(1) [DVD]

おジャ魔女どれみ(1) [DVD]

いいから見ろ、這ってでも見ろ。な作品。
最強ですね。『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』の最終回で泣けないやつとは友達になれそうもないな、と若干本気で思っています。よくも悪くも今年の半分くらい「どれみ」に費やしてしまいました。
おそらく製作者は、こういうストーリー展開にしたら視聴者は次にこんな話がくると予想するだろう。その裏をかいてやれ、という風に物事を裏返して見せているのだと思います。僕にとってはひとつの頂点であり、いつかこんな作品を作ってみたいものです。いや、準備は少しずつ……。
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ブログを開設してから1年弱、過去ログに載せてある作品はほぼ全て今年1年で見たわけですが……見過ぎですね。これに懲りることなく、来年はより一層オタク街道を突き進むことを誓います!現実とのバランスを取りながら、ですが。