国会会議録で暇つぶし中

今寝たら翌日の授業に出られないのは確実、という状況下で、となりでぐーすか寝ている人を尻目にこんなので遊んでいます。⇒国会会議録検索システム
興味深いのは昭和26年11月26日の議事録。池田勇人が「貧乏人は麦を食え」発言をこのように弁明しています。

金持は米を、貧乏人は麦をというのは、これは間違いでございまして、私は参議院の方で、所得のある人、もうけた人はお米をお食べになり、損をされた人は、これは麦でがまんしてもらわなければなりますまいということを、申し上げたのであります。これは経済の原則であつて、今の統制時代におきましても万人が米と麦を同じように食つてはいないと思います。

……?
考えれば考えるほど袋小路に迷い込む、実に味わい深い発言です。「金持」を「もうけた人」、「貧乏人」を「損をされた人」と言い換えただけではないのか、という疑問が浮かびますが、所得倍計画を打ち出した名宰相が、まさかそんな馬鹿な答弁をするはずがありません。まっさかねー。


バカヤロー解散のきっかけも見つけました。何せ、発言が取り消されているためにキーワード検索では引っかかりません。そのため、ウィキペディアの記述を頼りに、しらみつぶしに探しました。

○西村(榮)委員 総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじやないか。(吉田国務大臣――なことを言うな」と呼ぶ)何が――だ。(吉田国務大臣「――じやないか」と呼ぶ)質問しているのに何が――だ。君の言うことが――だ。国際情勢の見通しについて、イギリス、チャーチルの言説を引用しないで、翻訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが何が――だ。答弁できないのか、君は……。(吉田国務大臣「―――――」と呼ぶ)何が―――――だ。―――――とは何事だ。これを取消さない限りは、私はお聞きしない。議員をつかまえて、国民の代表をつかまえて、―――――とは何事だ。取消しなさい。私はきようは静かに言説を聞いている。何を私の言うことに興奮する必要がある。

吉田総理、意外と喧嘩腰ですね。もちろんすぐに取り消していますが。
しかし、こぶしを振り上げて「バカヤロー!」という感じではないみたい。それにしても何回ばかばか言ってるんだこの人たちは。小学生の喧嘩みたい。